カテゴリー「映画・テレビ」の記事

2008年4月20日 (日)

カラヤン三昧!

 今年はカラヤン生誕100年!CDショップも、力コブを入れていますね。DGからは何と、カラヤン全録音全集なるものまで出ました。延べ、200枚以上也!

 ご覧になった方も多いと思われますが……。この指揮者がベルリン・フィルと一緒に録画したベートーヴェンの交響曲、実に凝った映像ですね。NHKのBSで放送されました。

  12日放送  交響曲第三番“英雄”・交響曲第七番
  19日放送  交響曲第六番“田園”・交響曲第八番
          交響曲第五番“運命”

 “運命”を除き、スタジオで録画された映像です。カラヤンの流麗な指揮ぶり、金管楽器の咆哮、弦の震え……が、明確に記録されています。26日も放送の予定です。

 一連の映像、DVDにする予定はないのでしょうか???

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2008年1月28日 (月)

シベリア鉄道

 ロシア民謡のCDを聴きながら、この文章を打ち込んでいます。

 一昨日・昨日と、NHKのBSで“シベリア鉄道”が放送されました。26年前(つまり、ソビエト連邦があった時代)に、NHKは外国メディアとして初めて、シベリア鉄道を取材しています。確か、サハリン沖での大韓航空機撃墜事件も、その頃だったような気が……。国柄や時代もあり、NHKは自由にこの鉄道を取材できませんでした。

  ・ハバロフスクで、本線から下された。
  ※東の終点・ウラジオストクは閉鎖都市。取材班の終点はナホトカ
  ・ニジニ・ノヴゴロド(当時はゴーリキー)で下車できなかった。
  ※この街も、軍需産業が盛んな閉鎖都市

 NHKも相当に苦労したかと思いますが……。実はこの番組、見た記憶があります。子供心にも、シベリアの雄大さには驚かされました。列車で何日間走っても森林という所は、どんな場所なんだろうと思いました。

 学校の合唱コンクールで、1つ上の学年のあるクラスが、“アムール川の波”を歌っていました。シベリアの大河に相応しい、堂々とした曲です。この川の流れが、オホーツク海の流氷のもとになっているとか。もうひとつ、別のクラスは“黒い瞳”を歌っていました。この番組の記憶もあり、ロシアに縁が深い2曲を覚えていたのかも……。

 26年の間に、ロシアは大きな変革をくぐりぬけました。改めてNHKは、シベリア鉄道を取材。この国の色々な側面を、鋭く捉えていました。

  ・特に極東部では、中国との貿易が盛ん
  ・日本の豊田市のように、車で栄えるニジニ・ノヴゴロド
  ・施設拡張中の、シベリアの油田 建設中のパイプライン
  ・人材の確保と流出に悩む、地方のバレエ団
  ・わが国でもよく言われていますが、広がる格差……

 地図を広げ、ウラジオストクがいかに我が国から近いかを実感!それもそうか、日本海の向かい側なのですから。

 歴史的には色々とあった国ですが、機会があれば、文化や言語などを修めたいところのひとつ。個人的に好きな作曲家や演奏家は、かの国と所縁が深い人が多いので……。この番組は、自分自身や日本を振り返る、いい機会になりました。

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2008年1月26日 (土)

WHITE NIGHTS ~白夜~

 最近DVDを借り、なかなか面白く思ったのでここで紹介。

 撮影時期がの冷戦時代だったホワイトナイツ 白夜、当時の状況を反映していて、興味をそそられました。
 ソ連から亡命したバレエダンサー・ニコライ(ミハイル・バリシニコフ)は、飛行機で公演会場の東京へ向かっていました。機体が異常を起こし、よりにもよってシベリアの軍事基地へ不時着!ニコライは素性を見破られ、当局に拘束されてしまいます。監視役として、アメリカからソ連へ入国したタップダンサー(グレゴリー・ハインズ)が任命されますが……。

 冒頭の“若者と死(振付:ローラン・プティ)”で、まず、びっくりさせられました。更に、心ならずもソ連に留まり、監視役とふたりで踊る場面は、話の筋を差し引いても豪華な組み合わせ!当代一流のバレエ&タップダンサーが、一緒に踊っているのですから……。

 バリシニコフ氏自身が亡命者(!)なので、演技に迫真性がありますね。何とか脱出しようとする場面など、手に汗を握りました。その前に、シベリアで収容された乗客の中に、背広&ネクタイの日本人が、何人も……。便が日本へ向かう設定だから、当然と言えば当然か……。

 この映画には、イザベラ・ロッセリーニも出演。この方は、かのイングリッド・バーグマンのお嬢さん。母親の面影があります!カサブランカ 特別版のように、見とれてしまいました。

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2007年10月26日 (金)

プロジェクトXつながりで……

 私事ですが、一昨日の夜に中島みゆきのコンサートへ出かけました。“オールナイトニッポン”のDJは、伝説になっているとか。この方も活動の息が長い芸能人ですが、有名曲は何と言っても“地上の星”でしょう。勿論、一昨日も歌われました。

 この曲がテーマに使われた“プロジェクトX”、私も色々と視聴しました。特に印象的だったのは

  ・ 伊豆大島から脱出劇 ※1986年11月21日
  ・ リヒテルの愛した執念のピアノ

 他にも色々とありますが……。

 火山島からの脱出は、海外のマスコミも賞賛したと伺っています。三原山が大噴火し、観光客や島民の皆さんが、船舶で伊豆半島などに避難。幸いにも、ひとりの犠牲者も出ませんでした。火山災害と言えば、去年にポンペイの展覧会を観ました。ベスビオ山と三原山、古代ローマと現代の日本を比べるのは無理がありますが、よくぞ“奇跡の脱出”ができたと思います。

 私が人に薦められ、初めて聴いたリヒテルの録音は、バッハ : 平均律クラヴィーア曲集 全巻です。ゆったりした曲での、音の美しさは特筆モノ。速さがある曲でも、ある時はキビキビしたり、また別の時は光が煌くようだったり……。コンサートの後で、このCDを思わず掛けてしまいました。

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2007年9月17日 (月)

正に可憐なヒロイン

 ロシアの名バレリーナ、ガリーナ・ウラーノワ( しかもワガノワの直弟子 )。この方の当たり役のひとつが、ジュリエットだそうです。言わずと知れた悲恋物語の主人公。その話を、ウラーノワ主演でバレエ映画にしたのが、ロミオとジュリエット。音楽はプロコフィエフで、モスクワのボリショイ・バレエ団が見事な踊りと演技を見せています。
 この映画撮影時の年齢は、一体おいくつなのか存じませんが……。ウラーノワ、本当に可愛らしいです。最初に登場する場面では、乳母を相手にはしゃぎまわっています。この部分からお世辞でなく、ウラーノワが10代の少女に見えました。最後には、恋人の後を追って命を絶ちますが……。短剣で胸を刺す所で、私は思わず「うっ」と声を上げました。

 ウラーノワに可憐な少女を見たのは、アメリカ人も同じでした。バレリーナは語る (エトワールブックス)に、ボリショイ・バレエ団のアメリカ公演の裏話が収録。バレエ団をアメリカに呼んだ興行師も、ウラーノワのジュリエットにいたく感心しています。
 この本では、どうやってジゼル( これもウラーノワの有名な当たり役 )を演じたかも、詳しく載っています。ジゼルも、映像化されたそうですね。是非、観たいです。

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2007年9月 5日 (水)

バレリーナ 母と娘

 最近観たDVDのひとつが、エトワール デラックス版です。パリ・オペラ座バレエ団に密着し、舞台の裏側を映像にしています。かの“白鳥の湖”で、本番衣装で稽古したあとの皆さん、息が荒いです……。彼女達の汗びっしょりな姿が、優雅さの裏に隠された過酷さを、象徴的に現しています。

 このDVDを観たかった理由のひとつが、往年のエトワールであるノエラ・ポントワさんと、娘のミテキ・クドー(漢字表記は工藤美笛)さんです。確かダンスマガジンだったでしょうか、ミテキさんは“バレリーナへの道(記憶に間違いがなければ)”という連載をこなしていました。バレエどころか、ろくに運動をしたことがない私にも、面白く読める内容!バレリーナという方々がどんな風に日々を過ごしているのか、色々と伺えて興味深かったです。その連載が、パリ・オペラ座のバレリーナ―きれいに生きるための12のレッスンという本に纏められました。
 本の中では、大プリマの実の娘に生まれた苦労などに触れられていました。自分が名乗らなくても、“ノエラ・ポントワの娘”であることを周囲が知っている。そして、過度な期待をかけてくる……。ミテキさんは重圧を見事に乗り越え、“オペラ座の顔”と言われるまでになりました。

 母・ポントワさんの心配は、ミテキさんへの重圧と対をなしていました。オペラ座自体が、付属学校から(!)苛烈な競争社会そのものですし……。それよりも、出産(1970年代だとか)でキャリアが台無しになると騒がれたことに、感慨を抱きました。ガリーナ・ウラーノワ等、最早伝説的なバレリーナは、子供を持てなかった人が多いです。今でこそ、子供がいるバレリーナは珍しくないですが……。ミテキさん自身、今では一男一女のお子さんがいます。

 娘を誇りに思う。そう淡々と話すポントワさんには、本当に感心。それよりも、やはりミテキさんは母君に似ていますね。

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2007年8月 5日 (日)

メキシコシティ

 NHK総合の“世界遺産”で、メキシコの首都のことを取り上げていました。先日、都内で関連の展覧会を観たので、思わず視聴。

 メキシコシティ(Wikipediaより)は人口が約2000万人の、東京にも劣らぬ巨大都市です。前にも書いたとおり、アステカ時代の湖上都市の真上に、この街は建設されています。
 市の中央広場横の大聖堂は、その位置からして、歴史を物語る上で欠かせません。聖堂の地下には、アステカ時代の巨大神殿が眠っています。スペイン人は征服時、アステカ時代の中心部を、自らの政治・宗教の中心部に転用したわけ。

 神殿以上に私の興味を引いたのは、“グアダルーペの聖母”です。メキシコ中の厚い信仰を集めています。絵画などでは、聖母は抜けるような白い肌をしている例が多いですが、この聖母は褐色の肌に黒い髪をしています。インディオ(勿論、弾圧されていました)の前に姿を現された、という話が何か意味深く思えます。
 聖母を祀る教会の前で、踊りが奉納されている様子も放映。アステカ時代を再現したような、鮮やかな衣装と羽飾りもありました。思い出したのですが、2002年サッカーW杯では、メキシコ代表チームが宮城スタジアムでグループ予選を戦っています。文字通り、アステカ時代の扮装をしたサポーターの方がいました!

 メキシコシティは光と影を抱えた街、ですね。

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2007年6月 2日 (土)

ツタンカーメン王のマスク

 先週、そして今日と、NHKの“世界遺産”を観ました。ご覧になられた方も多いと思われますが、題材は“古代エジプト”。ここも、出かけたい国のひとつです。

 夭逝したこのファラオのマスク、子供の頃に実際に見た記憶があります。その頃の私の目から見ても、相当な品物でした!モノがモノだけに、会場の混みようも凄かったです。奈良の大仏もですが、存在感のあるものは記憶に残りますね。それならなぜ、同じく奈良の唐招提寺薬師寺は、忘れていたのでしょうか……?

 実は現在、仙台市博物館で“吉村作治の早大エジプト発掘40年展”を開催しています。そのつながりもあり、該当番組を観た次第……。古代エジプト関連の展示会は、土日は人手が多いと思います。去年のアンコールワットポンペイのように、平日に出かける予定です。

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2007年3月30日 (金)

仰天の卒業式

 NHKの“みんなのうた”で、Gacktさんが“野に咲く花のように”を歌われていたとか。画面で使われた写真の高校( 長崎県立北陽台高校 )に、ご本人が突然出現。卒業式の厳粛な雰囲気が、こうなったことは言うまでもありません。

 「きゃー!」
 「ガクトー!」
 「○×△◎■……!」

 この卒業式、NHKのニュースにもなりました。

 今日放送のNHKの特別番組でも、この歌が出てきました。体育館の扉をガラリと開けた途端、卒業生はもちろん、在校生や保護者も驚愕!
「えっ?!」
 “野に咲く花のように”、初めてまともに聴きました。定番になってもおかしくない歌だと思います。それにしても卒業生の皆さん、いい思い出が出来て良かったですね。

 最近の卒業式では、どんな歌が歌われるのでしょうか?私は“仰げば尊し”“蛍の光”は、両方とも歌いました。

 2日後は早くも新年度です……。

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2007年3月 4日 (日)

王は踊る

 この“王様”とは、太陽王・ルイ14世( 1638~1715 )のことです。あのヴェルサイユ宮殿を造営し、舞踊を愛好しました。ルイ14世が創設した舞踊団が、パリ・オペラ座バレエ団( 去年に来日 )だとか。このバレエ団も、世界で屈指の実力を持っています。

 太陽王の宮廷を彩ったのが、ジャン・バティスト・リュリ( 1632~1787 )の音楽。イタリアからフランスに来て、そのまま帰化したという出自を持ちます。この2人を中心に、宮廷に渦巻く陰謀・愛憎……を描いた映画が“王は踊る”。文字通り、太陽に扮して踊るルイ14世の姿が、強烈な印象を残します。物語の進行と共に、リュリの精神もバランスを崩すように……。芸術に魅入られた人間の姿も、凄みを持って描かれていますね。バロック音楽好きな人には、興味をそそられる映画でしょう。

 CDも、シャコンヌヴェルサイユでダンス!(太陽王ルイ14世の宮廷とオペラの舞曲)などが出ています。特に“ヴェルサイユでダンス!”、ジャケットが太陽に扮した王様です。

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2007年2月25日 (日)

作品がよく映像化される作家

 まず挙げるとしたら、“華麗なる一族”がTBS系列で放送中の、山崎豊子氏でしょう。親の年代はかの“白い巨塔”、財前はやはり田宮二郎だと言います。作品中の財前に劣らず、田宮二郎本人の最期も壮絶だったと伺っています。
 今日は、“華麗なる一族”の終わりをちらりと観ました。最初から観ていない私にも、緊迫してきたのがわかる内容でした。

 あとは松本清張氏でしょうか?現在では米倉涼子さんが、第一人者の地位を築いて(?)いるようですが……。“華麗なる一族”と同じTBS系列で、最近放映の“波の塔”を観ました。不倫の恋人達は結局、青木ヶ原樹海で最期を遂げます……。“けものみち”などは、ちょっとパス……。

 このおふたり、映像関係者にとっては、挑戦意欲をそそられる作家なのでしょうか?

 最近の映像化ではやはり“氷点”が、一番印象に残っています。

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2006年11月 8日 (水)

大和三門跡

Ikaruga13103105 左の写真は斑鳩の中宮寺本堂、右は佐保の法華寺本堂です。タイトルにもありますが、両方とも格式高い尼寺( 住職を務めるのは、皇族など高位の家柄出身の女性 )です。
 もう1ヶ所が帯解の円照寺で、普段は非公開。三島由紀夫の“豊饒の海”四部作に出る、“月修寺”のモデルとされています。その縁で、映画版春の雪のロケ地のひとつにもなっています。画面で見た限りでは、簡素ななかにも、尼寺らしい清々しさを湛えた場所のようです。このお寺の石段を、肺炎をこじらせた松枝清顕が、そして年老いた本多繁邦が上っていく場面は、“春の雪”“天人五衰”でも、大事な場面だと思います。

 中宮寺は、聖徳太子の母・穴穂部間人皇后(あなほべのはしひとこうごう)の御所を寺院にしたのが起源。ご本尊が、有名な上に本当に美しい国宝(如意輪観音様でしょうか?弥勒菩薩様でしょうか?)。本堂の周りに、山吹が植えられています。盛りの頃は、きっと綺麗でしょう!

 法華寺は、発願が光明皇后。総国分寺は東大寺ですが、ここが総国分尼寺になります。ご本尊の十一面観音様( もちろん国宝 )が、特別公開中でした。奈良時代は、東大寺に劣らぬ偉容を誇ったとのことですが……。現在は東大寺に比べ、静かな尼寺になっています。そして、すぐ傍が平城宮跡!元々は、藤原不比等の邸宅でした。不比等がこの都で、いかに大きな地位を占めていたかが、よくわかる場所です。

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2006年9月14日 (木)

学校へ行こう!

 普段はテレビをあまり観ない人間ですが……。この番組は画面を付けると、放送していることが多いです。東北高校の運動部が出てきた回は、V6の方々には悪いですが、テレビの前で大爆笑!例えば、男子バレーボール部の練習に加わるどころか、顧問の先生が繰り出すボールに全く対応できず……。
 東北高校の卒業生で、何といっても有名なのは荒川静香選手でしょう。宮里藍選手や“大魔神”も、この学校を出ています。

 なかなか粋なことを……。そう思ったのは、バレエを志す学生さんが、憧れのバレリーナのレッスンを受ける企画。私が観たのは、上野水香さんと吉田都さん(それぞれ別の日に放送)が出られた回です。表現力や体型等へのコンプレックスに悩む彼女達の心を、バレリーナがやさしく解きほぐしていきます。実際、レッスン後は、学生さんの表情が明らかに違います。
 バレリーナの方が“後輩”へ話す言葉も、優しいながら、流石に説得力も備えています。実際に身体を動かし、悩みを乗り越えてきた方ならでは……。私も、励まされることが多いです。

 これからは、どんな学校がこの番組に出てくるのでしょうか?

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2006年8月 5日 (土)

夏の花

 この時期にお馴染みの花は、何といっても向日葵でしょう。その名もひまわりという、S・ローレン主演の映画があります。出征したまま戻らない夫・アントニオを探しに、イタリアからソ連へ出かけたジョバンナが見たものは……。初めてビデオを借りたときは、ボロボロ泣きました。

 戦渦に巻き込まれた子供達を、グレーで書き続けた画家がいわさきちひろ。この方の絵は柔らかな色の水彩画が有名ですが、わたしがちいさかったときにという本にあった、ある絵を、よく覚えています。広島から30何キロ(!)も歩いてきた、女の子の絵です。都内のちひろ美術館で、この本を読みました。周囲には何人もお客さんがいたので、涙を堪えるのに困った記憶があります。原爆に遭った子供達の体験談に、いわさきちひろが挿絵を描いています。明日は、その広島原爆忌です……。

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2006年6月27日 (火)

東海道五十三次

 昨日、NHK総合で街道てくてく旅の総集編を見ました。

 この番組で、昔の旅人の健脚ぶりに感心。その代表が西行法師や松尾芭蕉ですが、このふたりは、一生で延べ何キロ歩いたのでしょうか?例えば京都の人・西行法師は、平泉に出かけています。今でも関西は、何らかの機会がないと、なかなか出かけられない地域です。

 さて、番組中で東海道を歩きとおした岩本テルにとっても、今回は特別な旅になったようですね。あちこちで写真に納まったり、街道沿いの皆さんと会話を交わしたり、サッカーを教えていたり……。京都・三条大橋で出迎えた皆さんの中には、京都パープルサンガ(過去に在籍)のユニを着た方が……。川崎では、川崎フロンターレ(ここにも在籍)サポの歓迎もありました。そして、あのFKは今でも健在のようです。美しい弧を描いて、ボールがゴールへと吸い込まれていきました。

 東海道は何回か新幹線に乗ったので、特に浜名湖あたりが懐かしかったです。湖面を滑るように、在来線や新幹線が走っていく場所でしたね。

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2006年6月 6日 (火)

最後まで読めなかった小説

 トルストイの“戦争と平和”です。確か、ナポレオンのロシア侵入直前のあたりまで、読み進んだ記憶があります。10代の私には、大きすぎたのでしょうか……。

 アマゾンで検索したら、2種類の映像が出てきました。A・ヘプバーン主演の戦争と平和と、当時のソ連政府による戦争と平和です。特にソ連版(?)は、上映時間も相当なものらしいですね。恥ずかしながら、私はどちらも観ていません。“豊饒の海”も映像がキッカケで読めたのですから、どちらかを視聴して、改めて原作に挑戦してみようかな……。

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2006年6月 2日 (金)

“奔馬”の映画化……

 三島由紀夫の“豊饒の海”、“春の雪”の映画化は記憶に新しいです。

 実はこの大作、第2部“奔馬”以降も、映像化の話が出ているそうです。お読みになった方ならお分かりかと思いますが、“奔馬”は物語の中に、“神風連史話”が出てきます。まず、これだけでも映画ができそうです。他に飯沼勲少年と松枝清顕(前世)の関係、時代背景……。手際よく纏める脚本家がいないと、映像化はかなりきついと思います。

 松枝清顕に扮した妻夫木聡が、生まれ変わり・飯沼勲役もこなせそうな気がします。高岡蒼佑も、是非、クーデター(?)に加わる学生役で……。成長した本多繁邦役は、誰がいいでしょうか?

 DVDで、改めて映画版“春の雪”を観ました。個人的な感想ですが、原作との違いは苦にならず、すっと入れました。百人一首・崇徳院の御製、映画で効果的に使われています。

 我ながら無茶を言いますが……。ヴィスコンティ監督の元で、ヨーロッパに舞台を移した“春の雪”も、あれば観たいですね。“アンナ・カレーニナ”等、何回も映像化された小説は、実際にあることですし……。

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2006年5月 6日 (土)

今は静岡県あたり……

 オシム監督を仰天させた岩本テル、現在はNHKの仕事で、東海道五十三次を歩いております。選手として働いている間は、たとえ国内でも、なかなか長期間の旅行はできません。この旅行、相当に楽しんでいると思います。

 東海道は一時期、新幹線などをよく使っていました。日本の大動脈といってもいいルートですが、私もゆっくり歩いたことはありません。どんな時代であれ、多くの人が通った道……。見どころや逸話は、道沿いに沢山あるでしょう。 

 岡本かの子(岡本太郎の母親)が、“東海道五十三次”という短編を書いています。登場人物のひとり・作楽井は、東海道に取り憑かれて家業を放棄し、街道の往復に日々を過ごしています。私も旅行好きなので、この人物には共感できました。

 収録:老妓抄(新潮文庫)

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2006年2月24日 (金)

禁じられた恋 ~ 春の雪 ~

 映画“春の雪”を、2回観に行きました。1回目は原作を読む前に、そして、2回目は原作を読み終えてからです。なかなかいい映画だと思いました。原作は、三島由紀夫が執筆した長編“豊饒の海”第一巻です。

 松枝侯爵家の嫡子・清顕(映画:妻夫木聡)と、綾倉伯爵家令嬢・聡子(映画:竹内結子)は2つ違い。幼い頃、清顕は綾倉家に預けられ、2人は姉弟のように育ちました。互いに好意は持ち合いながら、特に清顕は、なかなか素直になれません。あるすれ違いで清顕はプライドを傷つけられ、聡子との連絡を一方的に拒みます。元々、その原因を作ったのは清顕でしたが……。

 聡子はやむを得ず、松枝家が持ってきた皇族との縁談を受けます。婚約の勅許が下り、初めて清顕は聡子への自分の気持ちを自覚。最初は勅許を楯に拒んでいた聡子も、清顕の情熱に押し流されてしまいます。

 しかし、2人の密会と聡子の妊娠が両家に露見。恋人達は、仲を裂かれます。聡子は松枝侯爵の差し金で、大阪で密かに中絶手術を受けました。その後の訪問先・奈良の月修寺で、大伯母にあたる御門跡の計らいにより、聡子は出家……。皇族との婚約は、当然ながら破棄。一連の事態は、清顕の心身に相当な打撃を与えました。

 思いつめた清顕は、出奔して月修寺へ向かいます。しかし、剃髪した聡子との面会を拒まれ、病の床に……。旅先で衰弱した清顕のために、親友・本多繁邦(映画:高岡蒼佑)が、急遽、奈良に駆けつけます。繁邦は御門跡に、改めて聡子との面会を乞いますが、叶いませんでした……。繁邦と共に帰京した清顕は、2日後に20歳で夭逝します。

 この小説は、大正時代初期の貴族社会が舞台。映画は原作を手際よく纏めた佳作。妻夫木の後半の演技は、なかなか鬼気迫るものがありました。竹内も、本当に美しかったです。脇役も素晴らしいの一言。特に、岸田今日子扮する清顕の祖母が、孫の不祥事に快哉を叫ぶ(?)場面、迫力がありました。

  原作 春の雪 ※新潮文庫から出ています

 本多繁邦は、続編“奔馬”“暁の寺”、そして“天人五衰”に引き続き登場し、親友・清顕の転生を、目撃することになります。天人五衰では、文字通りのどんでん返しが……。

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